不思議な体験。

昨日の怖い話を読み返していたら思い出した。
中学生の頃、俺は自転車通学で家を出てから少し走ったところを左折して田圃道を突っ切って通っていました。
ある日のこと、いつも通りに通学していて気が付いたらいつの間にか田圃道を走っていた。
曲がった記憶がないのにいつの間にか曲がっていて、記憶している限りでは家を出てから少し走った記憶から「あれ、いつの間にこんなところにいるんだ?」と気が付いている記憶の間が抜けている。
考え事をしていたのかすら覚えていないし、考え事をしていたのなら何を考えていたのかが判らない。
『寝惚けていた』のかもしれないけれども、気が付くとやったことを覚えていないのにやっていた、というのは怖いというかとても不思議なこと。
それ以来そんなことは体験していないけれども、何かを深く考えると現状のことを忘却してしまうことは増えた気がするなぁ。
例えば、風呂の中で考え事をしていると「今は風呂の中で考え事をしている」ということを忘れて「考え事をしている」だけになり、考え事の深さが浅くなってから「あー、そういえば今は風呂に入っていたんだっけ」と思い出して体を洗ったりとか。
その、考え事が深い所から浅い所に戻る感覚ってのは結構気持ちが良いのですよね。
深い間は目は開いていても見えていないし、音は聞こえていても感じていない。思考だけが前頭葉で渦巻いている感覚だけがある。
今は風呂以外ではそんなことはないけれども、風呂以外でこんなことになったら危ないんだろうな。
そんな不思議な話でした。