16th『自己紹介』。

あー、皆様初めまして。ワタクシ、鈴山虎太郎と申します。
鈴に山、トラの虎に在り来たりな太郎で鈴山虎太郎でございます。
性格は超絶的なマイナス思考であります。こうやっている間も心底ガタガタブルブル、ビクビクオドオドです。
もうこんな所から抜け出したいです。
そんな目で見ないで下さい。憐れまないで下さい。
趣味は新聞配達で、仕事も新聞配達です。早起きがワタクシの生き甲斐でございます。
こんなワタクシめにも家族がおりまして、妻と娘が一人です。
このワタクシの娘はとてもとてもとても可愛らしく、目の中に入れようが、ワタクシが何をされようが、それ以上の可愛さでございます。
この可愛らしさは形容し難く、ワタクシの目の前に座っておられます、汚らしい自治会長様なんぞとは天と地の差でございます。
娘が月なら自治会長様はスッポン…いやいや、スッポンにへばりつくヒル程度の存在でしょうか。
それほどまでに可愛らしいのであります。
何やら我が娘のことをワタクシめが語っているというのに、ヒル様…失礼、自治会長様が騒がしいのですが…。
どなたか、この汚らしい存在をどこかにやって下さらないでしょうか。
……あら?なぜ、どなたも動かないのでしょう?
あー…、これはこれは失礼しました、話の続きをさせていただきます。
はい?なんでしょう?は?もう終わりですか?
いえいえ、まだ話の3分の1も終わっていませんので、ワタクシだけがこんな風に優遇されるのはとんでもないことでございます。
いや、ですが…はい、はい。そこまで仰って下さるのであればこれにて自己紹介を終わりにさせていただきます。
最後に一言宜しいでしょうか?
ワタクシの娘はワタクシのものです。ここにおられる皆様が狙っていることは重々承知していますが、それだけはご遠慮下さいませ。
以上で、終わりです。ありがとうございました。

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意味はありません。
意味があるならば、なんだか今週の末に自己紹介をしなければならないことがありそうなので、それの練習です。
まぁ、こんなことは話せませんけれどね。